今年(2026)にイスラムの巡礼(Hajj)は5月25日に開始される予定で、世界最大規模の宗教行事であり、毎年数百万人以上の信者が訪れます。大量の人が集まるため、巡礼者は感染症リスクにさらされる可能性があります。そのため、疾病管理署(以下、疾管署)は現地での活動を計画している方々に、サウジアラビア王国(以下、沙国)の予防接種規定に留意し、出発の2〜4週間前に旅行医学外来で相談するよう呼びかけています。
サウジアラビアへ巡礼、副巡礼、または巡礼地区で季節労働を行う方は、以下の事項に注意してください:
1. サウジアラビア政府は、巡礼者および副巡礼者に四価(A、C、W135、Y)髄膜炎ワクチンの接種を義務付けており、国際予防接種証明書(イエローブック)の提示が必要です。接種証明書は接種後10日で有効となり、四価結合ワクチンの有効期間は5年です。また、12歳以上の巡礼者はCOVID-19ワクチンの接種が求められ、巡礼地域に行くすべての人に季節性インフルエンザワクチンの接種が推奨されています。さらに、国際的に麻疹の流行が続いているため、疾管署は自費でMMRワクチンの接種を検討するよう勧めています。
2. サウジアラビアは中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症(MERS-CoV)の旅行感染リスクが「第1級:注意(Watch)」に指定されている国であり、疾管署は現地へ行く際にラクダやラクダの生乳などへの接触を避けるよう特に呼びかけています。
3. 現地滞在中は、個人の食事衛生と手指の清潔に注意し、人が密集している場所や換気の悪い場所へ行く際はマスクを着用し、呼吸器症状のある旅行者との密接な接触を避けてください。また、蚊対策として、淡色の長袖衣服を着用し、政府機関が認可したDEET、ピカリジン、またはIR-3535などの有効成分を含む防蚊剤の使用を推奨します。
疾管署は、台湾に到着した際、発熱や咳などの疑似症状がある場合は、空港の検疫担当者に自主的に報告するよう呼びかけています。帰国後21日以内に体調不良の症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診し、医師に旅行や接触歴を伝えて早期の診断・治療を受けてください。関連情報は疾管署のグローバルウェブサイト(https://www.cdc.gov.tw)、または無料防疫相談電話1922(0800-001922)へお問い合わせください。
情報源:疾病管制署
資料整理:感管室