疾病管制署(以下、疾管署)は本日(12日)に、国内で2026年初のベトナムからの麻疹輸入例を公表しました。対象は北部に住む8か月の本国籍男児で、麻疹・流行性耳下腺炎・風疹混合ワクチン(MMR)の接種年齢に達していません。2025年に家族とベトナムへ親戚訪問し、1月下旬に台湾に帰国、2月上旬に発熱や咳などの症状が出て複数回受診し、2月6日に発疹のため再び救急で受診し入院しました。通報後の検査で麻疹と確定診断されました。保健当局は直ちに各種調査と防止対策を開始し、接触者の健康状態の追跡や、感染可能期間中の接触者の調査、関連防止活動を積極的に実施します。現在把握している接触者は同居家族5人とその他の接触者395人、計400人で、2月28日まで監視する予定です。
疾管署の統計によると、我が国は2025年に麻疹症例を合計53例報告しており、年齢は10歳未満から60代までです。そのうち19例は国内感染、34例は輸入例で、感染国はベトナムが30例、ロシア、カナダ、インドネシア、タイが各1例です。国際的な流行状況については、現在世界的に麻疹の流行が深刻で、特に米州ではメキシコ、米国、カナダの報告件数が多く、メキシコは今年1月にすでに740例を報告しています。欧州では昨年30か国で7千件超の症例が報告され、ロマニア、フランス、オランダ、イタリア、スペインで多く見られました。アジアではベトナム、インドネシア、インド、モンゴル、カザフスタンなどが、昨年以降継続的に症例が発生しています。疾管署は現在、ベトナム、インドネシア、インド、アンゴラ、メキシコ、イエメン、パキスタンの7か国に対し、旅行時の感染リスクに関する勧告を「レベル2:警戒(Alert)」として提示し、現地での防護を強化するよう呼びかけています。その他31か国は「レベル1:注意(Watch)」に分類し、一般的な予防策の遵守を促しています。
疾管署は、現在は麻疹が流行しやすい季節であり、世界的な流行も深刻で、感染力が強いため、幼児は定期的にMMRワクチンを接種するよう呼びかけています。妊婦や1歳未満、またはワクチン未接種の乳幼児は感染リスクが高い群であり、流行地域への渡航は避けるべきです。どうしても6か月以上1歳未満の乳児を連れて行く必要がある場合は、出発の2〜4週間前に保健所や旅行医学外来で有料にてMMRワクチン1回分を接種することを相談してください。1966年以降に生まれた成人は、麻疹にかかったことがない可能性があり、ワクチン接種による抗体は時間とともに低下します。近く麻疹流行地域へ行く予定で免疫があるか不明な場合は、出国前に旅行医学外来で相談し、MMRワクチン接種の必要性を評価して感染リスクを低減し、旅行中は適切な防護策を講じることを推奨します。
疾管署は、春節連休が近づく中、海外旅行中は個人の衛生に注意し、手洗いを徹底し、口や鼻に触れるのを避け、適宜マスクを着用するよう呼びかけています。帰国時に発熱、発疹、鼻炎、咳、結膜炎などの麻疹疑似症状が出た場合は、空港の検疫担当者に積極的に伝えて健康評価に協力してください。帰国後3週間以内に上記の疑似症状が現れた場合は、マスクを着用して速やかに医療機関を受診し、旅行歴や曝露歴を医師に伝えるようお願いします。医師が疑似患者を発見した際は、TOCC(旅行歴、職業歴、接触歴、集団感染の有無)を確実に確認し、診断と通報を強化してください。詳しい情報は疾管署のグローバルウェブサイト(https://www.cdc.gov.tw)または無料防疫相談電話1922(または0800-001922)までお問い合わせください。
情報源:疾病管制署
情報整理:感管室