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流行病

国際クルーズ船でアンデス型ハンティングウイルス集団感染、厚労省が監視強化・対策チーム結成

感染管理室
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疾病管制署(以下、疾管署)は本日(7日)に、世界保健機関(WHO)が本年(2026年)5月4日に疾病発生通報を発表し、オランダ籍の国際クルーズ船「洪迪亞斯号」(MV Hondius)が南大西洋航行中にハンティングウイルス・アンデス型(Andes virus)の集団感染事象が発生したと述べました。5月5日までに、WHOはクルーズ船に関連する8例の症例を把握しており、そのうち3例が死亡しています。8例のうち3例は検査でハンティングウイルス感染が確認され、そのうち2例はウイルス遺伝子配列がアンデスウイルスであることが証明され、残りの配列解析は進行中です。WHOは今回の集団感染の最も可能性の高いシナリオとして、ある旅行者がアルゼンチンまたは南米南錐体地域を旅行中に環境曝露でハンティングウイルスに感染し、潜伏期間中に乗船し、その後長時間の密接接触により、さらに2名の確定症例と少なくとも1名の疑似症例へのヒト間伝播が起きたと判断しています。WHOは現在の疫学と検査情報を総合し、本事件のクルーズ船全体リスクは中程度、世界的リスクは低いと評価しています。感染は単一の国際クルーズ船と少数の下船後の輸出症例に限定され、国内にはアンデスウイルスの動物宿主である「長尾稲鼠」は存在しないことから、我が国への直接的な輸入リスクは限定的で、国内リスクは低いと見込まれ、現在のところ旅行者への感染警戒レベルを上げる必要はありません。ただし、疾管署は本事件を継続的に厳重に監視するため、専門チームを編成し、WHOおよび国際的な勧告に基づき防疫対策を調整しています。
    疾管署は説明しています。「洪迪亞斯号」は2026年4月1日にアルゼンチンのウシュアイア(Ushuaia)から出航し、航路は南大西洋を横断し、南極大陸本土、サウスジョージア島(South Georgia)、ナイチンゲール島(Nightingale Island)、トリスタンダクーニャ諸島(Tristan da Cunha)、セントヘレナ島(St. Helena)およびアセンション島(Ascension Island)など、生物多様性の高い遠隔地域に寄港しました。船上には147名が乗船しており、乗客86名、乗組員61名で、23か国から来ています。5月4日からカーボベルデ(Cabo Verde)沖の錨地に停泊しています。また、追跡調査でセントヘレナ島から下船した乗客が26名確認され、そのうち13名が高リスク接触者とされ、そのうち1名がセントヘレナ島から商業便で帰国しました。5月5日にスイスがPCRでアンデスウイルス陽性と確認されたクルーズ船乗客1名を通報し、現在スイスで隔離治療中です。
    疾管署は強調しています。我が国の過去の国内および海外からのハンティングウイルス症例は、いずれも重症度が低く死亡率も低い「ソウルウイルス」型であり、今回のクルーズ船事件のアンデスウイルスは検出されていません。過去の海外からの持ち込み例は2例だけで、2007年に中国から、2019年にインドネシアからの持ち込みで、南米からの持ち込みは一度もありません。疾管署は今後も感染動向を厳密に監視し、南米地域へ渡航する人々に対し齧歯類との接触を避けるよう啓発を強化し、南米からの持ち込み症例のリスクを低減させるよう努めますので、皆様ご安心ください。

資料提供元:疾病管制署

資料整理:感管室